クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」を観てきました。
もともと、クリストファー・ノーラン監督の作品は好きで、よく観るのですが、期待していた最新作!
とっても感動したので、おすすめします。
生きるか死ぬかの極限状態!
ドイツ軍の激しい攻撃により、イギリス・フランスの兵隊たちは、何度も死の淵に立たされます。
海を渡る以外に、命が助かる方法がはなく、ドイツ軍が迫ってくるタイムリミットは、刻一刻と近づきます。
物語が進むにつれて、どんどん緊張が高まっていきます。
生きるか死ぬかを経験したことないけど、死にたくはない
すぐ死ぬかもしれない状況は、ものすごく怖いです。
兵隊たちの感じている恐怖が、まるでその場にいるかのように伝わってきました。
死が怖すぎて、死にたくないってこういうことかと思いました。
僕ら現代の若者は、人が人を殺める生きるか死ぬかの極限状態を経験したことがない人がほとんどでしょう。
死んでもいいやと思ってしまうことがあります。本当に死にたいわけではないと分かってはいても。
しかし、その極限状態を追体験すると、死ぬのは嫌だ!と思わされました。
ああ、死にたくない。生きたい!!と今はあまり思えない人でも死にたくはないと思って生きられたら良いんじゃないでしょうか。
いや、死ぬの怖い。だから生きよう。って思えたら良い。
そこから、どうせ生きるんだったらより良く生きようと思えるようになれたら、最高ですよね。
生きてるだけで良い!!
とても印象に残ったセリフがありました。
兵隊たちが無事イギリスに帰ってきた時、食糧などを渡して、兵隊たちを労う老人がよくやった。と彼らに声をかけます。
しかし、兵隊は逃げただけだ。何もしていない。と返します。
まるで自分は役立たずで価値が無い。と言っているかのようです。
その言葉に老人はこう返します。
「生きてるだけで十分だよ。」
なんて良い言葉なのでしょうか。
兵隊たちは、逃げて生きるのに必死だった。
だけど、命をなくしてしまったら何もなくなるしそこで終わり。
しかし、命があるだけで未来がある。だから、生きてるだけで十分だ。
そう言っているように僕には感じられました。
僕は、今死ぬような状況じゃなく、生きたい!と強く思いませんが、死にたくはありません。無職で半分ひきこもりの僕でも。
兵隊たちも感じていたように、何もしていないけれど生きているだけ。状況は違うけれど別の辛さがある。
そんな自分を認めるのってなかなか難しいんですよね。
この言葉を聞いたとき、自分に言われているような気がして、気持ちが楽になったんです。
生きてても辛い。自分を認められない
自分が嫌いになってどうしようもなくなったり、なにもうまくいかなくて、自分を責めてしまうときなどにこの言葉を思い出してみてはいかかでしょうか。
なんとか生きてるだけでも、自分を褒めようと思えるのではないでしょうか。
僕のように自立したいと思っても、逆の気持ちが邪魔して動けなかったり、働いていなかったり、なにもできねえな。と思ってしまう人もいます。
しかし、自分自身に今は生きてるから、それで十分。だと声をかけてあげてることはできます。
辛い時はこう思いましょう。
「生きてるだけで十分だ」
良い言葉だなあ〜。
死の恐怖と生きているという感動が楽しめる作品でした!
ありがとうございました。